ナノマテリアルイメージング研究部門

研究テーマと特徴

  • 電子物性をイメージングで観測する超高分解能レーザー光電子顕微鏡の開発
  • これまで不可能であった液体や高分子などのナノ構造の電子物性可視化
  • 光の偏光を利用し、ナノ物質の電子状態、強磁性、反強磁性、特殊な磁性、強誘電体の物性を可視化するだけでなく、その場観察とオペランド分光

現代の科学や産業の進歩を支えてきたのは様々な顕微分光である。本研究室では、これまでの顕微分光を補うような新しい原理に基づいた「レーザー光電子顕微分光(レーザーPEEM)」を開発する。現在の所、空間分解能は2.6nmである。レーザーPEEMでは、光の情報を電子に変換することにより、半導体や無機物だけでなく、これまでほとんど不可能であった液体や高分子などのナノ物質の物性を可視化する事が可能になる。バルク敏感でイメージングで観測するために非常に高効率で超高速イメージング検査を行うために、その場観察やオペランド分光(動作中の測定)などのユースケースも有力である。

レーザーPEEM の開発を中心に、企業や大学などと、これまで不可能であったようなユースケースを共同開発する。特に、本研究では、「物性」の可視化、非破壊測定、リアルタイム・オペランド分光、超高速測定などの観測を可能にし、新しい顕微分光の分野を開発する。また、イメージングで観測するためにこれまでよりはるかに高効率で超高速を利用するようなイメージング検査も可能である。

東京大学 マテリアルイノベーション研究センター

特別教授 辛 埴

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東京大学国際オープンイノベーション機構
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