今日、経済成長モデルの大転換の時期が訪れています。カーボンニュートラルに向かう世界的な潮流です。世界経済フォーラムは、今後10年間の最大のリスクは「異常気象」と「気候変動緩和と適応への失敗」であると指摘しました。産業革命以降、人類はイノベーションを通じて現在の経済成長を手にしましたが、それは同時に、有史以来のほぼ全ての化石燃料を直近200年でエネルギーとして消費し、CO2を排出してきたのです。我々はCO2排出を伴わない経済成長を未だ経験したことがありません。
今、社会経済モデルの転換を目指した新たなイノベーションの時代を迎えようとしています。東京大学国際オープンイノベーション機構では、エコシステム型産学連携オープンイノベーションをさらに進化させて、グリーン社会に向かうオープンイノベーションを支援していきます。東京大学の多様な知を活用していただくために産業界との対話を推進し、これまでの概念に囚われることなく、知識と産業が連携するイノベーションに向けた共感を醸成していきます。新時代のイノベーションの場として、東京大学国際オープンイノベーション機構を是非ご活用ください。
企業と大学の組織レベルの連携を通じて、大学の知識や技術から新たな社会価値を創出し、
経済成長に資するイノベーションに効率的につながるオープンイノベーションプラットフォームを構築して、
持続的な成長を目指す組織です。